わっしょいnote

有酸素運動がフリーダイビング(息止め)に効果的なわけ

息止め 効果

わっしょい!じょうまです。

僕は、フリーダイビング の練習ができない時は良く有酸素運動(ジョギング、バイク、水泳)を行なっています。

では、なぜ有酸素運動がフリーダイビング(息止め) に適しているのでしょうか?

肺活量が増える

肺活量は意識しないと増えません。

人間の肺のキャパシティは通常5ℓほどあるのですが、通常の呼吸で使われる容量はなんと500cc!

なんと肺の能力の10分の1しか使っていないのです。
そのような日常を続けていると、肺はどんどん退化していきます。
使われてない部分が衰えていくのです。

有酸素運動をしている最中は、空気を一杯吸って一杯吐いていると思います。

そうでないと運動が続かないからです。

そのような繰り返しにより、肺活量は増え、肺活量が増えるとその分だけ体に保持できる酸素が増えますので、フリーダイビング(息止め)にとって都合がいいですね。

心拍数を低くできる

スポーツ心臓という言葉をみなさん聞いたことはあるでしょうか?

代表的なのはマラソン選手です。

普通の人よりも心臓が肥大化している状態をスポーツ心臓と呼んでいます。
そのように鍛えられたスポーツ心臓は、ポンプの機能が高まっていますので、一回あたりに排出できる血液量が多いのです。

結果、平常時の、心拍数が抑えられます。

心臓は筋肉で、もちろん酸素を使ったエネルギーで動いてるわけですから、心拍数が抑えられるとその分、体が使う酸素を節約できます。

そのような体はフリーダイビング(息止め) に向いてる体と言えます。

血液中のヘモグロビンが増える

有酸素運動を続けていると、肺の酸素を効率的に各細胞に運ぶため、血液中のヘモグロビン量が増えてきます。

ヘモグロビンというのは、簡単にいうと血液中を流れる酸素の運搬役です。
さらに有効にヘモグロビンを増やしたい方は、酸素濃度の低い高地でのトレーニングが有効です。

マラソンの選手がよく標高2000mくらいの高地で練習していますよね。
あれはヘモグロビンを増やすことが目的です。

ただし、ヘモグロビンは鉄を主成分として作られていますので、有酸素運動+鉄分の摂取が必須となります。
特に日本人は鉄分が不足しがちだと言われていますので、意識して取る必要があります。

鉄分が多い食材はこちら。

レバー、ほうれん草、海藻、カツオ、あさりなどです。

また、鉄のフライパンを使って調理しても鉄分を吸収できると言われています。
ヘモグロビンが増え、体内に保持できる酸素が増えると、息持ちが長くなりますね。

つまりフリーダイビング(息止め) に向いてる体になるということです。

ミオグロビンが増える

ミオグロビンはヘモグロビンに比べると知ってる人は少ないかも知れません。
ミオグロビンというのは筋肉中にあって酸素を保持できるタンパク質とお考えください

そしてミオグロビンは筋肉の中でも赤筋の中に多く存在します。
白筋の中にはあまり含まれません。

有酸素運動は、この赤筋を鍛えます。
赤筋というのは、長時間の運動に向いてる筋肉のことですね。

イルカ、クジラ、アザラシなどはこの赤筋が発達しておりミオグロビンが豊富に体にあるため、潜水が得意なのです。

有酸素運動で赤筋を鍛えることにより、ミオグロビンも増え、結果体内に保持できる酸素が増えるため、息もちが長くなるということです。

まとめ

有酸素運動は、ジョギング、自転車、水泳、エアロビクスなどと色々あり、好きなものを選ベばいいともいますが、僕のオススメはジョギングです。

どこでも、いつでも、短時間でもでき、道具もシューズだけで足ります。

ジョギングに苦手意識を持ってる方がいらっしゃいますが、初めは苦しくないペースで音楽を聴きながら走ると意外と楽しいものです。

定期的に有酸素運動を取り入れ、深く潜れる体を作りましょう。

ABOUT ME
じょうま
じょうま
フリーダイビング日本代表選手 2019年フランスニースで行われた世界大会でFIM72mのダイブを成功させる。 その潜水能力を活かし、海深くに潜り、大物を突く。 一方で数学や様々な知見を広げるのが好きなので、「知的な野人」という異名を持つ。
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