こんにちは。わっしょいおおさきです。
6月10日に山口県下関を出発し、7月14日に無事大阪道頓堀でゴールした、無人島編に続くわっしょいの挑戦「瀬戸内海600km横断カヌー旅」。
カヌー初挑戦のお魚わっしょいにとって、横断自体が大きなチャレンジだったのですが、
その裏で別の挑戦をしていました。
それが、
投げ銭プロジェクト「チャレンジ・ファンディング」
今回は経緯を振り返りつつ、託し先を発表します!!
チャレンジ・ファンディングとは?
チャレンジ・ファンディングは「クラウド・ファンディング」をもじったもので、
僕らわっしょいがカヌー旅中に集めた投げ銭を、チャレンジャーに託すプロジェクトです。
投げ銭は自分たちで使うのが普通ですが、ぼくらは一切手をつけず、次の挑戦者に全額託すことにしました。
カヌー旅の間、お魚わっしょいは視聴者の皆様から投げ銭を募り、総勢43名の方から、22万円が集まりました。
投げ銭をわっしょいに預けていただいた皆様、改めてありがとうございました!
たくさんのご応募いただきました!
道頓堀でゴールした7月14日から8月9日まで、チャレンジファンディングへの応募を募り、総勢12名の方から応募いただきました。
沖縄のビーチを再整備して、自然体験をできる場所を建設するスポーツマン。
フリースタイルカヌーで、アジア人初の世界チャンピオンになりながら、環境に恵まれずギリギリの資金繰りで戦うアスリート。
フィリピンのストリートでゲリラ的に寿司屋を開店し、寿司を食べたことのたい人のために寿司を握る「ゲリラ寿司」をやりたい寿司屋見習い。
などなど、たくさんの素敵なご応募をいただきました。
我々も非常に悩んみましたが、最終的に「これだ!」と思えるわっしょいど真ん中のプロジェクトに投げ銭22万円全額を託すことにしました。
巨大な海の問題に知恵と経験で立ち向かう「五島の醤(ひしお)」プロジェクト
今回投げ銭を託すのは、長崎県五島列島で、商品開発を通して持続可能な海の環境改善を目指す「五島の醤プロジェクト(以下、五島の醤PJ)」です。
五島の醤(ひしお)とは?
五島の醤とは、2020年10月に長崎県五島列島で誕生した魚醤です。
100%五島産の魚と五島つばき酵母を使い、完全無添加で作られた魚醤油です。
商品自体も本当に美味しいのですが、それだけではないんです。
今全国的に大きな問題になっている磯焼け問題(魚の住処を奪い、海から魚が減る問題。詳細は後述)を解決に導く大きなポテンシャルを秘めています。
「五島の醤」は磯焼けの原因となるイスズミ・アイゴ・ニザダイといった魚やガンガゼなどのウニ、さらに規格外で捨てられてしまう「未利用魚・食害魚」を漁師から買い取り、美味しい魚醤油という付加価値を与えることで、
・磯焼けを防止し、
・漁師や関係者の雇用・収入に貢献し、
・消費者に新しい食体験を提供できる
単なる食品開発の枠を超えた、
海に関わる人や環境を持続可能な形で守る画期的なプロジェクトです。
今までは磯焼け対策といえば、税金投入の「駆除」がメインで、単年で終わってしまうものが多かったのですが、
五島の醤PJは、長年培った加工技術と五島つばき酵母のチカラで、これら「未利用魚・食害魚」に付加価値をつけて、市場に乗せることで、永きに渡って磯焼け問題にアプローチできるのです。
クラファン達成・メディアも注目
すでに多くの注目を集めており、
クラウドファンディングでは2020年10月8日時点で109%を達成し、
大手メディアにも取り上げられています。
五島の醤プロジェクトリーダーたち
このプロジェクトは、五島の鮮魚を取り扱う「金沢鮮魚店」と五島の名産である椿の酵母活用を推進する「五島の椿」が共同で取り組んでいます。
金沢鮮魚店の金澤さん
金沢鮮魚店は50年以上に渡り五島の鮮魚を日本各地に送り出してきた老舗鮮魚店です。
店主の金澤竜司さんは首都圏の料亭や個人からの依頼を受け、五島の朝市で直接目利きをし、独自の手法で処理した海産物を送り出しています。
磯焼けによって元気をなくしていく五島の海や漁師をなんとか助けたいと、2016年に未利用魚を魚醤に活用すること考案。
4年かけて様々な料理に活用できる最高の魚醤に磨き上げました。
「五島の醤」の開発・製造を担当されています。
五島の椿、谷川さん
谷川さんは、「椿を再発見し、その全てを活かす」をテーマに、過疎化の進む五島に産業を創り、地域に貢献することをミッションとした、五島の椿株式会社の代表です。
4年前に金澤さんとの魚醤開発に出会い、想いに共感し意気投合。「五島の醤」への「五島つばき酵母」の提供、販売、マーケティングを担っています。
五島の醤PJが解決したい「磯焼け」問題
五島で生まれ育ち、福岡を経て五島に戻り、海と魚に携わり続けてきた金澤さん。
この40年で、海に大きな変化があったと言います。
それは、磯焼け。
磯焼けとは、海から海藻がなくなってしまうことです。
こちらの写真を見てください。
左(スマホだと上)が海藻豊かな本来の海、右(下)が海藻が失われて岩肌が露出してしまった海です。
開発者の金澤さんによると、この数十年、猛烈な勢いで海から海藻が姿を消していっているそうです。
40年前は海に潜ったらそこらじゅう海藻だらけだったよ。
でも徐々に少なくなって、特に10年ほど前からは特に減少スピードに拍車がかかった。
私が住んでる町も元々はわかめ漁が盛んだったんだけど、今では全くわかめが獲れないよ。
なぜ磯焼けが問題なの?
簡単に言うと、磯焼けによって海から魚がいなくなります。
海藻がなくなると稚魚や稚貝の隠れる場所が奪われて魚が育たなくなります。
漁師が稚魚や稚貝を放流しても、すぐに食べられてしまうのです。
なぜ磯焼けが起きてるの?
複合的な問題ですが、主な理由は大きく2つあります。
1つは海水温の上昇。ここ40年で2℃あがり、死滅するサンゴや海藻が増えています。
2つ目は、海水温の上昇により、海藻を餌にする魚やウニが増殖していることです。
取引価格が低く、漁師も獲らないので、増える一方です。
イスズミやアイゴ、ニザダイ、ガンガゼなどが海藻を食い荒らすことで、さらに海藻が減っています。
海水温の上昇と魚による食い荒らしというダブルパンチによって、海藻は驚異的な勢いで消失し、魚が減り、漁師の稼ぎも年々少なくなっています。
磯焼け問題は全国的にも大きな問題となっていますが、釣りの聖地、魚のメッカと言われている五島ですら例外ではありません。
わっしょいも五島の漁師とも付き合いがありますが、「子供に継がせたくない」という漁師が多いのが現状です。
壮大な壁に知恵と経験で立ち向かう鮮魚店
金澤さんは、どんどん疲弊していく五島の海を、苦虫を噛み潰す思いで見てきました。
長崎県を含む多くの自治体が、磯焼けの原因となる魚やウニの「駆除」に取り組んでいますが、駆除できる数や範囲は限られています。
さらに、予算のつかない年は駆除活動ができない、時間を割ける漁師の数が少ないなどの壁があり、大きな成果は挙げられていません。
税金投入の駆除だけではこの問題は解決できない
もっと持続可能な方法を探さなければ。
長年頭を捻り続けて思いついたのが、磯焼けの原因となる魚やウニを「魚醤油」として商品化できないか?というアイディアでした。
しかし、そもそもが一般的に「美味しくない」と言われ需要がない下魚たち。ユーザーが喜んで買いたくなるような味でなければ売れません。
そこが金澤さんの腕の見せ所。
40年以上に渡り鮮魚を研究し、魚ごとに血抜きや保存など、どう処理すれば美味しく食べられるのかを知り尽くしています。
今回のイスズミやアイゴも、金澤さんが処理すると別の魚のように美味しくなるのですが、市場価格が低いため、鮮魚のままでは売れません。
そこで、これらの魚に価値を与えるために思いついたのが、「魚醤」でした。
金澤さんは、今までの経験と知恵をすべて投入し、4年の月日をかけて研究を重ねました。
五島つばき酵母を配合するなど製法に工夫を重ね、磨きをかけ、ついに嫌われ者の魚たちを最高級の魚醤油に生まれ変わらせることに成功しました。
そうしてできた「五島の醤」には他の魚醤油にはない、海と人の暮らしを守るポテンシャルを秘めています。
害魚を漁師から買い取り、付加価値をつけた魚醤を全国に流通させることで、
磯焼けの原因となる魚を減らし、海藻の育つ余地を生み、
漁師や製品に関わる人の雇用・収入を産み、
消費者に新しい食体験を提供する、
まさに一石三鳥の好循環を生み出すことができます。
予算がなくなったら終わってしまう「駆除」ではなく、
「産業」を創ることで持続可能なカタチで構造的に磯焼け問題を解決していくことは、
海の資源を削り取る一方だった水産業にも一石を投じるでしょう。
4年の歳月をかけ、2020年10月から販売開始!
魚醤の開発から味の調整、衛生面の担保など、幾多の困難を乗り越えて出来上がった「五島の醤」がついに2020年10月から販売が開始されました。
東南アジアのナンプラーにあるような魚臭さはまったくなく、魚の旨みがぎゅっと濃縮された五島の醤は、和食・エスニック料理はもちろんのこと、アクアパッツァやムニエル、パスタなどの西洋料理など幅広く使うことができます。
わっしょいも試食しましたが、魚醤のイメージを一瞬で覆す、本当に美味しい魚醤で、
料理が好きな方や、美味しいものが好きな方から、料理のプロまで、食を愛するすべての方に使っていただきたいです。
投げ銭を託すわっしょいの思い
少しでも多くの方にこのプロジェクトの素敵な取り組みを知ってほしい、そしてこの最高に美味しい魚醤油を味わってほしい、その思いでわっしょいは五島の醤プロジェクトに投げ銭22万円を託すことにしました。
いつも海で遊ばせてもらっているわっしょいとしても、海を守ることにつながるのであればこれ以上の寄付先はないと考えています。
一筋縄ではいかない困難な目標に果敢にアタックする姿勢、世に出すレベルにまで引き上げた努力に心からの敬意を表し、投げ銭していただいた方々の思いを乗せて、22万円全額を託します。
わっしょいも販売に協力します!
海の問題に画期的かつ持続可能な方法でアプローチする五島の醤プロジェクトですが、
商品である以上売れなければ意味がありません。
そこで、わっしょいとしても微力ながら継続的に応援するべく、販売に協力していきます!
定価そのままで販売しております。
以下からお問い合わせください!
五島の醤は、初期ラインナップとして「醤油麹」と「米麹」の2タイプ、それぞれ150mlと500mlの2サイズが用意されています。
五島の醤 -醤油麹-
この魚醤は魚くささを一切感じません。
五島の朝潮のような、爽やかな香りがします。色はうすくちしょうゆのような淡い色味。
旨味が強く、塩味は控えめで、甘みが舌に少し残ります。
おすすめ活用法
炒め物はオリーブオイルと相性◎
煮物は鶏肉と野菜がおすすめ。
甘めのさしみ醤油とブレンドして、刺身魚醤に。
150ml ¥850
500ml ¥2,500
五島の醤 -米麹-
香りは鮮魚と熟成された古酒を感じることができます。
色は、白醤油のような琥珀色。
五島の豊かな魚が凝縮されたように、旨味が強いため、色味が淡い新しいナンプラーとして活用できます。
おすすめ活用方法
炒め物は、ごま油と相性◎
煮物は、魚のアラや野菜がおすすめ。
煎り酒(日本酒に鰹節や梅酢などをブレンドした調味料)とブレンドして、刺身魚醤に。
150ml ¥850
500ml ¥2,500
五島の醤を使った料理もどんどん動画やブログで出していきますので、そちらもお楽しみに!
海を守り、人の暮らしを支え、地球の未来を創る五島の醤プロジェクトに心からのエールを!
わっしょい!!
全ての魚突き師におくる、息止め+魚突き完全攻略note公開中
フリーダイビング日本代表であり日本歴代三位、去年フランスのニースで行われた世界大会では世界13位、72m潜るじょうまと、
その弟子で最近大物を突いているおおさきが、
素潜り道場note版セットをガチで執筆しました。
「もっと息を長くしたい」
「魚突きを始めたい」
「大物を突きたい」
「素潜り道場に直接参加したいけどできない」
といった方にピッタリのnoteです。
「【これさえやれば釣れる!】年間100日釣りに出る釣り兄貴が教える初心者向け完全釣りマニュアル」リリースしました
わっしょいの爆釣漢、またの名をみんなの釣り兄貴リーが、
釣り初心者向けに「まずはこれをやれ!」をシンプルにまとめたnoteを書いてくれました。
「どんな釣具(タックル)を揃えればいいのかわからない」
「小魚は釣れるけどもっと高級魚や大物も釣れるようになりたい」
「釣れるルアーの動かし方がわからない」
「トラブルなく釣りを楽しみたい」
「大きな魚をかけたあとどうしたらいいかわからない」
といった方にピッタリのnoteです。
コラボTシャツ
僕らの無人島ステイホームや瀬戸内海カヌー横断に共感してくださったEuglena Landさんに、お魚わっしょいTシャツを作っていただきました!
1枚1枚手刷りで作っているため、元々は期間限定、特別価格で販売していましたが、大人気につき
現在はレギュラーセレクションの仲間入りをしています。
冒険アイテム公開中!
僕らの遊びはかなり過酷です。 離島キャンプでは台風並みの突風に見舞われテントが吹っ飛びましたし、
魚突きでは水深20mで80cmを超える大物を狙います。
そんな僕らの活動を、今も現役で支えてくれている冒険アイテムを一覧でご紹介します。
本格的なアウトドアに興味のある方は是非参考にしてみてください。